商工会議所による通販支援 — D2C企業誕生のチャンスに

新型コロナウイルスの感染拡大が長期化していることから、特に地方のメーカーや小売業は、販売チャネルの閉鎖や縮小、観光による販売の急激な減少、原材料の入手難による生産停止など経営に多大な影響が出ています。

これを支援するの動きとして各地の商工会議所が独自の通販サイトやマッチングサイトを立ち上げています。

一例として

【令和2年6月更新】通販できる!全国の在庫SOSまとめ

 

詳しくは、商工会ホームページへ

https://www.jcci.or.jp/

今まで商工会議所は通販に対して積極的ではありませんでした。
得意なのは銀行関係を利用した商談会、融資紹介、業務委託先の公募、などで、IT関連はそれぞれの支部に研究部会は必ずありますが、あまり力を置いていない。これは成り立ちとして下請けメーカーが多く、大手企業に製品を供給するのが主な生業、といった事情があると思います。

ところがコロナで今までの販路は先細り、将来も見通せない状況となり、少しでも食い扶持を稼ぐためには、と仕方なく力を入れて来たのが消費者を直接相手にできる通販です。

背景がそんなですから当然、通販サイトとしては成功するところは限られている(というかどこも売れていない)ようですが、ここで注目すべきは、通販に目覚めた地方発のD2C企業が生まれる契機になるのでは、というところです。

大手メーカーのOEMに甘んじて来た(これでぬるま湯に入って満足して来た)メーカーの若い経営者がD2Cにチャレンジするのは、日本の産業構造の変革だけでなく、単純に消費者にとっていろいろな新しい商品に出会うチャンスを広げてくれます。地方にはまだその地域にか知られていない商品、製品、技術がたくさんあります。それを紹介する機会はネットのおかげで増えました。でも売るための努力を自社で積極的にやろう、というところはまだ少数派。

それが例えばshopifyを使って直接消費者に販売する会社がどんどん出て来ると、家に引きこもっている巣篭もり消費者には、アンテナショップやセレクトショップで新しいものを探す感覚でネットサーフィンを楽しむことができるので、まさにアフターコロナにぴったりの潮流になると思います。

商工会議所には、ぜひD2C企業の誕生に力を貸して欲しいと思います。