見えてきたYahoo!の戦略

 中江哲夫

Yahoo!ロゴ昨年後半からTVCMとポイント倍増で急速に実績を伸ばしてきたヤフーだが、今年の戦略について3/5Yahoo!ショッピングBest Store Awards2015で発表した本年度の戦略を見てみたい。

掲げている戦略は4つ。

  1. ロイヤルカスタマーの醸成
  2. 集客の大幅増
  3. 販促施策の拡大
  4. お客様からの信頼

掲げている項目を見ると別段新しいことは何もなく、平板なイメージ。「楽天とどう差別化してゆくのだろう?」というショップ側からの期待に応えるものとはなっていない。このあたり、Yahoo!はソフトバンクと違ってライベルへの挑戦心が感じられないところですね。企業文化なんでしょう。

でも、この順番に注目すべきだと思います。最初にロイヤルカスタマーへの集中を謳っているところがヤフーの基本戦略なんですね。

Yahoo!におけるロイヤルカスタマーとは、イコール「プレミアム」会員を指します。1000万人以上いるようです。昨年、このプレミアム会員に限ったプロモーションを行ってその数を増やし、またプレミアム会員による取扱い高を前年比226%で伸ばしたそうです。(ヤフーの昨年数字の前年比はあまり意味がない、と思っています。)

今年はソフトバンク契約者やTポイント会員に対してマーケテイングを強化することで、プレミアム会員の数と取扱い高をさらに増やしてゆく戦略です。プレミアム会員があくまでもYahoo!ショッピングが考える「ユーザー」なわけです。

プレミアム会員に向けてマーケティングをするのは、Yahoo!ショッピングだけではありません。出店しているお店もプレミアム会員に絞ってマーケティングをしてください、と言っているのが2番目の「集客の大幅増」です。ここで紹介しているのはマーケティングオートメーションツール「Rエイト」です。昨年、デジミホから買収したマーケティングツールです。

これを出店者に解放するので各店もプレミアム会員にマーケティングしてください、というのがYahoo!の2番目の戦略です。買収したものはすぐ使う、というわけですね。当然、店舗に対しての有償サービスでしょうから元を取ろうというわけです。

でもこれが本当に使えるツールなら今年のYahoo!ショッピングは昨年以上に期待ができるように思います。出店者に「Rエイト」という武器を提供するから、一緒にプレミアム会員を攻めよう、というのはモール側、出店者側が一致してマーケティングをして行こう、という姿勢がわかりやすく、これは楽天にはない姿勢だと評価できると思います。

3番目、4番目の項目はありきたりで割愛しますが、この「プレミアム会員をお店と一緒に攻めて行こう」というYahoo!の投げかけには、期待を持ってみたいと私は思っております。

 

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