ネットショップ開業の基礎知識—V.広告・PR(2)

ビジネスコーチング

広告の選択・予算配分

インターネット広告は多くの種類に分類されます。

どの広告を選ぶ方は、商品、ターゲット、予算、出稿タイミングによって決めます。

主なインターネット広告は以下の通りです。

種類説明ターゲット
リスティング広告GoogleやYahoo!など、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告です。おもに自然検索結果以外の上部・下部に表示されます。想定しているキーワードで検索を行う人=潜在顧客+顕在層
ディスプレイ広告
アドネットワーク(DSP)
Webサイトやアプリの広告枠に表示される画像、動画、テキスト広告。年齢や性別、過去のWebの閲覧履歴などからターゲットを抽出して表示している。潜在顧客層+顕在層。
リターゲティング広告過去にWebサイトを訪問したユーザーに対して広告を表示させます。販売商品に興味を持つ顕在+現在顧客層。
アフィリエイト広告(成果報酬型広告)掲載された広告を経由してユーザーが購入に至った場合など、広告主が設定した成果(コンバージョン)を達成した際に、サイト運営者に報酬が支払われる広告モデルです。コンバージョンして初めて広告費が発生するため、費用対効果が高いことが大きなメリットです。潜在+無関心層
ネイティブ広告掲載された広告を経由してユーザーが購入に至った場合など、広告主が設定した成果(コンバージョン)を達成した際に、サイト運営者に報酬が支払われる広告モデルです。コンバージョンして初めて広告費が発生するため、費用対効果が高いことが大きなメリットです。潜在+無関心層
純広告・バナー広告Webサイトに設けられた広告枠に出稿する広告です。一定期間掲示されるため、幅広いユーザーに訴求ができますが、費用対効果は悪くなります。広く一般
記事広告ネイティブ広告の一種で、Webサイトに掲載されるPR用の記事のことです。メディアと連携して記事を作成するのでタイアップ広告とも呼ばれます。潜在+低関心層
動画広告動画によって商品を訴求する広告枠。訴求力が強いことが特徴です。代表的なものがYouTube広告となります。潜在+低関心層
SNS広告FsceBook、Twitter、InstagramなどSNSに掲載する広告。関心事や性別、年練などでターゲットを絞り込むことが可能です。潜在+低関心層
メール広告特定のメールマガジンに登録しているユーザーを対象としたメール形式の広告。メルマガのテーマによりターゲットを絞り込めることが特徴。潜在層

効果測定

インターネット広告の1番の特徴でありメリットは、効果測定ができることです。

それにより広告を出稿する前に測定方法を決めておき、評価のための指標を設定しておくことができます。指標の中でもKPI(重要業績評価指標)と呼ばれる最優先される指標を決めることは、広告プロモーションの評価に不可欠です。

指標としては次のようなものが一般的にあります。

目的指標名説明
認知効果を測る指標
インプレッション
Impression/Imp
広告の表示回数。
ユーザー全体に対する延べ表示回数で、接触ユーザー数と同数ではありません。
"インプレッション単価
Cost per Mile/CMP"
"広告表示回数(Imp)1,000回あたりの広告費。バナー広告やYouTube広告などのように広告が表示された時点で課金される広告の評価指標となる。
"
"リーチ
Reach"
広告が何人の消費者に閲覧されたかを測定します。
"フリクエンシー
Frequency"
"想定ターゲットの広告の接触回数。
リーチと合わせて評価指標として利用します。"
自社ページへの誘導効果を測る指標"クリック数
Click"
広告がクリックされて自社ページを表示した数。インプレッションと同様、クリック数=ユーザー数ではありません。
"クリック率
Click Through Rate/CTR"
"広告表示回数(Imp)に対する広告がクリックされた割合。
Click / Imp x 100%
"
"クリック単価
Cost per Click/CPC"
ユーザーが広告を一回クリックすることに課金された単価。広告評価の基本的な指標です。
獲得(=受注)効果を測る指標。"コンバージョン
Conversion/CV
オーダー
Order"
広告から誘導されて商品を購買した注文数。
"コンバージョン率
Conversion Rate"
"広告から誘導されたユーザーのうち、商品購買に至った割合を示す指標。
CV / Click x 100%"
"顧客獲得単価
Cost per Acquisition/CPA
注文獲得単価
Cost per Order/CPO"
"獲得した注文1件あたりの広告費。
全体広告費 / CV x 100%
広告の費用対効果を測る指標として広く使われます。"

指標には他にも測定できたデータに基づいたものがいろいろとあります。

また、指標と指標を計算した結果から得られる指標も広く利用されています。